スーパー大豆「ななほまれ」とは
β-コングリシニン高含有大豆「ななほまれ」
「ななほまれ」は、β-コングリシニン濃度を15~20%程度まで引き上げた品種で、低含有大豆「なごみまる」の約4.5倍ものβ-コングリシニンを含有しています。
※β-コングリシニンとは
「β-コングリシニン」は大豆固有のタンパク成分で、5g/日程度の摂取で中性脂肪低減の効果が確認されています。
通常大豆には6~10%程度しか含まれていません。
日本人の約3人に1人は中性脂肪高め
日本人の中性脂肪分布
男性 | 女性 | |
---|---|---|
脂質異常 150㎎/dL 以上 | 39.5% | 27% |
脂質異常 200㎎/dL 以上 | 22.9% | 12.6% |
※平成26年国民栄養調査
特に50歳以上になるとさらに高くなるとされ、脂質異常症(高脂血症)を持つ人は国内に2200万人存在し、潜在患者も含めると3200万人もいると言われ、増加の一途をたどっています。
中性脂肪のリスク
中性脂肪が高い場合
中性脂肪値だけでは、すぐには健康に大きな被害はありません。
しかし、中性脂肪が余ると、内臓脂肪や皮下脂肪になり、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、急性膵炎、発疹性黄色腫などのリスクが高まります。
中性脂肪が低い場合
中性脂肪が基準値以下の場合、体内のエネルギーの蓄えが少ない状態なので、疲れやすい、十分に休んでもスタミナが回復しないといった事が起こります。
中性脂肪の基準値は、30~149㎎/dLとされています。
生活習慣病の予防のためにも、正常な基準値にすることが望ましいです。
農林水産物・食品開発プロジェクト
そこで、機能性を持つ農林水産物・食品開発プロジェクトが発足し、本格的なβ-コングリシニン高含有大豆「ななほまれ」を用いた、健康機能の効果や食品開発研究が実施されました。
国の研究機関である農研機構や食品総合研究所、近畿大学、北海道情報大学の研究チームと民間企業としてミナミ産業株式会社も参加しました。
ヒト介入試験の実施
ミナミ産業株式会社では、「ななほまれ」「なごみまる」を原料として大豆を20μm程度まで微粉砕し、保有するる豆乳豆腐加工技術を活用しておからを無排出化した全粒豆乳などの加工食品を開発しました。
北海道情報大学で、30歳以上70歳未満の男女138名にんついて当社提供のまるごと豆乳200mlで3カ月のヒト介入試験を行いました。
試験の結果
中性脂肪の高い被験者において、血中中性脂肪の抑制に有意な差が認められました。
新たなる挑戦
温暖地での生産技術の確立を目指して、三重大学生物資源学部の協力を得て三重県で栽培研究を開始しました。
β-コングリシニン高含有大豆の将来性
β-コングリシニン高含有大豆は、中性脂肪が異常な人は必要以上に下げないという効果が確認され、米国の学術発表もされております。
サプリでなくても食事の中で中性脂肪を正常値に近づけるスーパー大豆です。
β-コングリシニン高含有大豆商品のご案内
ミナミ産業株式会社では、希少なスーパー大豆「ななほまれ」を、三重県東員町などを中心に契約栽培を行っています。
収穫した「ななほまれ」は、自社で使いやすいパウダーに加工し、独自の粉砕技術でスギ花粉より細かい20μm程度に微粉砕しました。
これにより、β-コングリシニンを必要量摂取しようとすると、通常の豆乳で1リットル、豆乳だと2~3丁必要でしたが、このパウダーを使った「まるごと豆乳」なら200ml、「オカラの出ない大豆まるごと豆腐」なら半丁で十分に摂取することが可能となりました。
豆腐 | 豆乳飲料 | |
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従来の商品 | 2~3丁 | 1000ml |
ななほまれ全粒製法 | 1/2丁 | 200ml |
またパウダー状ですので、パンやお菓子など、簡単に原料に加えることができます。
その他スーパー大豆「ななほまれ」を使用した製品がいろいろ開発されています。





